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HOW TO

簡単ではありますが建築模型の作り方の参考になればと思っています。


イメージ花 スケッチ
ツールーカッターナイフ  カッターナイフは通常小型刃の使用が多いのですが、用途により鋭角刃、特専黒刃(薄刃)も使い分けています、 特専黒刃は刃厚が薄いので力のかかる部位の使用は控えて使用していますが切れ味は鋭いので、使用する時は注意してください、アートナイフは刃を丸めて折り目に線を入れる時ケガキ専用で使用しています。
 →部分はカシめてブレードがぶれない様にしますと安定して使用できます(ブレードが動くように若干隙間を残してください。)
ツールー定規  ステンレス定規はボード等のカット時に安定するため裏面にすべり止めを貼り付けています、当初はサンドペーパーを貼り付けていたのですが 塩ビ等のカット時に塩ビ表面に傷がつきやすいので今は代用としてフラットタイプのパソコンキーボードカバーを両面テープで取り付けて使用しています。
 SDゲージは同一幅の素材の切り出しが安定してできます。
一部定規の幅が狭いものがありますのでサイズを確認してください。手軽にマスキングテープを貼るという方法もあります。
 注意)裏面に滑り止めを付けた場合はSDゲージは取り付けられません。当方では150mm×2本、300mm×2本、600mm、1000mmと計6本用意しています。
ツールーノギス  ロット毎にバラつきのあるスチレンボードの厚みの計測、又カットパーツの計測に使用します。
 ABS樹脂製で軽く小型の製品を使用しています。
材料ースチレンボンド  スチレンボンドは通常濃度のものと、薄めた濃度のものを使い分けています、早く接着強度が欲しい時は通常濃度を、又広範囲に塗布する時始めに塗布したスチレンボンドが乾かない様にエタノールで希釈したスチレンボンドを使い分けています。 
 濃度が高いと糸引きが発生しやすく、塗布し易い濃度に希釈しています。
少量のご使用でしたらセメダインC発泡スチロール用が入手しやすく便利です。
材料ーSコート  当方の製作法では型紙を貼り付けてからカットしますのでS−コートは必需品になります、スプレータイプのほうが 均一に塗布できるのですが、手軽に塗布できるのでこちらのペーパーセメントSコートを多用します、ソルベント液は希釈用及び剥離用に使用しています、 曲面製作時にスチレンボードの表面の紙の剥離にはソルベント液が便利です。
材料ーボンド  木工用速乾ボンドは接着後の強度が高いので,要所要所の接着に使用しますが塗布後剥離は困難です又汚れとして表面に付着した時の除去も困難です。
 木工用速乾ボンドは水で希釈します、広範囲に塗布した時は乾燥後の変形に注意が必要です、水で薄めてハケ塗りする事が多いです。
 又広面積の接着には両面テープを使用しますが接着面(線)が見える時は汚れが付着し易いので注意が必要です。
材料スプレー55,77  接着用の”77”と貼って剥がせるタイプの”55”があります、均一に塗布し易いのですが室内で多用する時は換気設備が必要です。
 ”77”タイプは接着力が強いので紙に塗布してスチレンに接着も可能です。
 色々な同素材同士、異なる素材同士、色々試してみるのが大事です。
材料ーエタノール  スチレンボンドの塗布乾燥時間の調整用として、又細かい作業時に手指の油脂拭き取り用、模型の掃除用として使用しています、ペーパーセメント用ソルベントより揮発性は低いので使い分けて使用していますが、エタノールの方が使用頻度は高いと思います。
 薬局で購入できると思います。
材料ースプレー  静電気防止スプレーです、塩ビパーツの汚れ防止に使用します使用量はごく少量を加工前に薄く塗布します、加工時にホコリなどが静電気により表面に付着するのを防ぎキズがつきにくくなります、但しラインテープの接着力は若干低下しますが、制作上問題はありません。ごく少量でかまいません
BOX  作り方にもよりますが、端材を使用してBOXを作ります、中に釣り用のおもりを入れて使用します、中のおもりの量により重し用、固定用として使用します。
全体チェックモデル  作り方(準備)@ 全体チェックモデル
 作り方によりますが、立面図又は平面図より確認用の模型を制作する事により、各パーツの切り出し等、又分解模型等のカットラインを決めて作業に入ります。
 厚紙等端材に図面を貼って簡単に組み立てた模型です。
今後制作に携わる方は現場での制作時間の短縮のためCADの習熟が必要条件になると思われます。
 実務では平面図と立面図×2面程度から制作に入る事も多々あります。
作り方  作り方A
 スチレンボードのカット

 基本的に4回カッターをあてて切断します、1回めは表面の紙を切断、2回、3回めで中のスチレン切断、4回めで底面の紙を切断します。
力を抜いて力まずカットして下さい。
 ボードの正確な切断ができるように常に心がけて作業に当たる事が大切です、断面が垂直になるようにカットして下さい。
 基本ですが少しずつの狂いが、後々出てこないようにすれば、結果的に後々の作業がスムーズに進行します。

 直角に切りそろえてください。
写真はありませんが塩ビ板のカットは定規をキチンと押さえてカットすれば容易です、が一番の問題点はいかにキズが付かないように制作するかです、状況に応じて当方では静電防止スプレーを使用していますが、塗布部の接着力が弱くなります。  作り方B
 塩ビ板のカット

@塩ビ板にカッターで線を引くように切れ目をいれます。
A線が入ったところを折り曲げます。
B引き裂く感じで引っ張るときれいに離れます。
切れ目が浅いときはもう一度切れ目をいれます。
静電気でホコリが付くとそれが原因でキズがつきますので注意してください。
 ステンレス定規等を直接当てるとキズがつきます。
当方ではスベリ止めをかねて樹脂シール、マスキングテープ等を裏面に貼っています。
プラ板の時は最後まで切り込んでください。
作り方  作り方C
 正確なカットのために
 ラインのどこを切るのかは正確な模型作りの為に大変重要です、基本はラインのセンターでカットします、ラインの太さにもよりますが、定規はラインの左端に当ててください、カッターの刃厚(.0.33mm)/2ほど右側がカットされます、常に刃厚を考慮してください
イメージ花、ひとやすみ  作り方D
制作
に入る前に
@制作前には必ず手洗いをして下さい。
A制作したパーツを保管する箱等を用意して下さい。
B製作中はごみ箱は安易に片付けない。
 必要なパーツがまぎれ込んでいる時があります。
Cカッターの刃先は常に切れ味を保つ。
ツール  作り方E
 重しを入れる箱を制作します
制作中に作品及びパーツを固定するのに便利です
@スチレンボード2〜3mmw、おもし500g程度。
 おもしは釣具店でつり用おもりを用意します、最近鉛も高騰して高いようです。
現在私が使っている重し箱は何度か表面の用紙を貼っていますので大きさが67x80x35mmH程です。
 ここでは65x80x35mmHの重し箱を作ります。
PDF図面を開いてプリントしてください。 PDF図面
当方では全てCADを利用していますが、手書きでも、又なれた方は直接制作して下さい。

 写真の重し箱(重しBOX)は、使用中のものです。
よくみると表面に細かいカットラインがみえます、これは重しBOXの上でカットした跡です。
作り方F  作り方F
 PDF図面をプリントします、プリントをスチレンボードに貼り6面のパーツを切り出します、素材には厚みがありますので厚み分をカットします、←の部分がカットする部分です。
作り方G  作り方G
 厚み分カットする部分にスチレンボード+刃厚/2分のところにステンレス定規を置きカットします。
 治具として刃厚/2の用紙を事前に用意しておくと便利です(使用するスチレンボード+刃厚/2の用紙)。
 使用するスチレンボードを計測してラインをとり直接カットする方法もあります。
作り方H  作り方H 
 重し箱の使用の一例です、今回ような作業のとき、重し箱にスチレンボードをつきあわせスチレンボード+刃厚/2の用紙をたてて、図の赤線部にステンレス定規を置きカットします。

作り方I  作り方I
 仮組みして正確にパーツカット出来ているか確認して下さい、今回の作品は表面に洋紙を貼りますのでマチ針のようなピンを使用して仮組みすると容易です。

 また仮組み時に計測してサイズ通りに仕上がっているかの確認をして、くるいのある時はどこが原因か確認して修正して下さい。
 本来サイズにこだわる作品ではないのですが、制作手法の練習として正確な作って下さい。
作り方J  作り方J
 上面は先に洋紙を貼り接着後はみ出ている部分をカットして下さい。

 中におもりを入れるのを忘れずフタをする前に必ず入れて下さい。
作り方K  作り方K
 側面、底面、上面と洋紙を貼っていきますが端材などを利用して下さい。(100均SHOPで売っている洋紙でOKです)

実模型制作時は接着剤として殆どスチレンボンドか両面テープを使用します、木工ボンドを使用するとハクリが難しく制作途中での変更に支障がでるからです。
 今回の場合は変更はありませんので木工ボンドを使用してもかまいませんが、紙とスチレン部は木工ボンドでは接着しませんので注意して下さい。
 両面テープ使用時もスチレン部の接着にはスチレンボンドを使用して下さい。
 紙+紙→スチレンボンド、両面テープ、木工ボンド
 紙+スチレン→スチレンボンド、両面テープ
 スチレンボード表面の紙+紙→スチレンボンド、両面テー プ、木工ボンド
 写真はハーフサイズで制作中のものです。
作り方  作り方L
 接着後の余分な洋紙のカットはカッターの刃先を長く出して制作品の側面に長く出した刃の側面をあてカットする方法、上の写真参照。

 ステンレス定規を当ててカットする方法があります。
紙のカットでも力を入れずにカットして下さい。
 写真はハーフサイズで制作中のものです。
完成品M  作り方M
 こちらは底面にスベリ止メとしてサンドペーパー#600を貼ってあります。

当方では屋根部など斜面の滑りやすい面の押さえにも使用します、滑り止めとして貼ってあります。
 3〜5mmボードの両面にサンドペーパーを貼って重し箱との間に入れて使用する時もあります。
 写真は制作後使用しています
ので、キズ等があります。
サンドペーパー材料N  作り方N
 制作時に使用するサンドペーパーは#400番を使用します、当方では25mm×100mm×T5mmに貼って使用していますが、窓など細部用として幅、厚みなど各種揃えています。
 細目が必要な時は#400のペーパーに#400番のペーパーを軽く当てて表面をならして使用しています。
窓にラインテープを貼るときのHINT!
塩ビで窓を作るときにラインテープを貼りますが、ラインが曲がり、なかなかきれいに貼れないという方がみえます、これは塩ビ板を切りはなすときに、表と裏ができます、カッターで切れ目を入れた方が裏になります、切れ目入れたほうが山に盛り上がり、こちらにラインテープを貼るとラインが曲がりやすくなります。
でもやはり真直ぐに貼るのは難しい。
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